ナショナルフラッグを胸に、仲間とともに歩む挑戦〈織田温子さん・大学理工学部3年〉
2025/06/24
1月にオーストラリアで開催された世界大会決勝で、世界4強の一角であるオーストラリアを破った瞬間、「ホッとした」と語る織田さん。ラクロス女子日本代表となるのも海外選手との対戦も初めてだったが、自らも得点し、チームで掲げた目標を達成できたからだ。大会序盤は緊張から思うようなプレーができず苦しんだが、最終戦では体格やスピードで勝る相手に、小柄ながらも自身の強みの一つでもある「ボールを持たない時のスペースを活かした素早い動き」で勝負に挑み、持ち味を発揮した。
ラクロスを始めたのは大学から。ゴール裏まで使える広いフィールドを駆け巡る競技の魅力に惹かれた。最初の100日間が上達の鍵であると、誰よりもクロス(Stick)に触れて練習に励んだ結果、1年目でレギュラー入り。しかし翌年、ヘッドコーチの「自分が良ければいいという考えではチームは強くならない」という言葉が心に刺さり、「チームを底上げすることが自分の役割」と気づいた。自らのスキルを惜しみなく仲間に伝授、チーム全体のレベルアップに努めてきた。今ではかけがえのない仲間の存在が心強く、今年度こそ悲願である“ 学生日本一” を目指してチーム一丸となって戦う決意だ。そして、「日本代表としても2025年・2026年の世界大会での世界3強入りを目標に、小柄であっても世界と戦える選手として、仲間とともに成長していきたい」と熱く語り、さらなる高みを目指して挑戦を続けている。
青山学院大学理工学部3年
◆主な活躍
2024年11月 大陸予選女子日本代表メンバーとして選出
2025年1月 2025 Asia-Pacific Women’s Lacrosse Championship 優勝
紙幅の関係で「青山学報」への掲載がかなわなかったインタビュー全文をご紹介いたします。
──ラクロスを始めたきっかけについて教えてください
小学校1年生の頃からバスケットボール(以下、バスケ)をずっとやってきていたので、大学でもバスケを続けようと思っていたのですが、3つ上の姉が大学からラクロスを始めていて、姉と一緒に遊び感覚でキャッチボールをしたり、姉の試合を何回か見に行ったりしたことがあり、とても楽しそうにラクロスをする姉の姿を見て、ラクロスにも興味を持っていました。私はスポーツが好きだったので、体育会でしっかり活動したいと思い、バスケ部とラクロス部とどちらも体験会に行き、実際にラクロスを体験してみて、とても楽しかったこと、また青学のラクロス部としての雰囲気や先輩たちがすごくいいなと思い、ラクロス部に入部しました。
──ラクロスを知らない読者に向けて簡単にルールを説明していただけますか?
女子ラクロスは、サッカーコートと同じ位のフィールドで、クロス(スティック)を使ってボールを運び、相手ゴールに入れて、得点を競う競技です。フィールドプレーヤー9名とゴーリー1名の10人で、15分×4回の合計60分で行います。ラクロスでは、他の多くの競技と異なり、ゴールの裏のスペースもプレーエリアとして使用することができます。最近ではSIXESという6人制のラクロス形式も誕生しています。
──説明ありがとうございました。ラクロスの詳細なルールについては、後日「アオガクプラス」にて、ラクロスの歴史などと一緒にあらためてお伝えさせていただきたいと思います。
──ポジションはどのように決めましたか?
青学は、基本1年生の頃は、オフェンスもディフェンスもやります。私はどちらも好きなのでミッドフィルダーをやらせていただいていますが、得意不得意とか特性を踏まえてコーチ陣や本人が判断していきます。
──ラクロスという競技のどのような点に魅力を感じていますか?
発展途上のスポーツであるということと、ゴールの後ろまで使えるというのがスポーツとして一つの魅力だと思っています。また、広いコートを走り回って攻撃をしたり、守備をしたりできるというところでしょうか。私は本当に動くことが好きなので、早い展開だったり、走りながらボールを運んだり追ったりするのは、大変な部分もありますが、やっていてすごく楽しいと実感しています。まだ新しく発展中のスポーツなので、正解がないというか、いろいろなプレーをチームで模索したり、自分でもいろいろ考えたりできるということと、練習すればするだけうまくなるというところが魅力です。これまでずっとやってきたバスケからラクロスに転向したことで、新しく始めることの楽しさや、まだまだいろいろなことができる楽しさを感じています。
──ラクロスにおける織田さんの強みを教えてください
ひと言でいうと「ボールを持ってない時の駆け引き」が強みです。具体的には、ディフェンスとの駆け引きで優位性を持ってボールをもらいにいくことや、味方のプレーを活かすために空間を空けるように動くというところです。これは自分の役割だと思ってやっていました。ディフェンスについても、相手との駆け引きをして相手の隙をつくような攻撃的なプレーが強みです。また、ミッドフィルダーというポジションでどの局面でもボールに関われるということもあり、フィールドに落ちて転がっているボールをクロスで救い上げるグラボ(グラウンドボール)が得意です。
──短距離走、長距離走どちらが得意ですか?
私は長距離走です。ラクロスにはどちらも必要で、短距離走が速いとそれこそ1対1の勝負で活かされるので、足が速いのと持久力があるというのはとても強みになります。
──ご自身の性格をどう思われますか?
すごく負けず嫌いです。バスケをやっている時からこれが短所だと思う時もあるぐらいです(笑)。
小学校でバスケを始めて以来、一緒に同年代で頑張ってきた仲間でもありライバルでもあった子がいて、その子に負けたくないという気持ちでやってきました。中学校まで一緒のチームでやっていて高校は別のチームだったのですが、結局今でも、その子に勝てたとは思えていません。でも「その子がいるから頑張ろう。その子に負けたくないから、その子より上手くなりたいから頑張ろう」という思いでやってきたことは、自分の成長にすごくつながったと思っています。今のラクロスにもその時の思いや経験がベースになっていて、その子の存在はとても大きかったと思います。
また、これまであまり自分の感情を表に出さないタイプだったのですが、それで自分が苦しくなってしまったことがあります。自分が思っていることを言わないと周りにも自分のことを気づいてもらえないけれど、自分の状態や感情を伝えることにより何かが変わるということに気づき、言葉で伝え、表に出すということは、とても大事なことだと学びました。理解してもらえるということは安心感にもつながります。そういうことを大学に入って学びました。
──現在、日本代表チームと青学女子ラクロス部との練習があって大変お忙しい毎日かと思いますが、1週間の大まかなスケジュールを教えてください
まず平日の午前中に授業がない時は7時~10時まで朝練をやってから、学校に来て4、5限の授業を受けます。そのあと、ミーティングがある日は青山キャンパスへ、ミーティングがない日は学内のジムでトレーニングしています。高等部のグラウンドを貸していただけた時は、ナイター練習をしていたこともあります。
平日は週に3日練習、2日オフ、土日は練習というスケジュールです。
代表チームのほうは、2週に1回、週末を使って練習がありますので、土日は、青学と代表チームの練習を交互に参加する形でやらせていただいています。
──理工学部に所属しながらも、ラクロスと勉学との両立が大変だと思いますが、ご自身で工夫されていることがありましたら教えてください
今の私は、かなりラクロスにハマっていまして(笑)、ラクロスが楽しくて仕方がないという状況なのですが、勉強に関しては、授業と授業の空きコマの時間や、家に帰ってからの時間を勉強に充てています。また、同じ学部の友人にわからないところを聞いたりして、助けてもらったりもしています。今後できたらいいなと思っているのは、やらなければならないことができた時に早めに終わらせるようにしておくことです。
──ラクロスに関してはどうですか?工夫していることを教えてください
ラクロスに関しては、「最初の100日間でどれだけクロスに触れるかがとても大事」とヘッドコーチ(現中等部体育教諭 河内由気先生)のアドバイスがあり、下級生の頃にかなり練習量に時間を割きました。そのおかげでラクロスでは成長できたと思っています。普段の自主練習では、クロスに入れたボールを落とさないように動かすクロスワークの技術を磨くようにしています。また、守備ではフットワークが重要なので、そのトレーニングにも力を入れています。さらに、キャンパス近くの公園で部活の仲間とパスキャッチの練習を行うなど、日々技術を磨いています。
女子ラクロス日本代表としての活動もあり、部活と勉学との両立はかなり難しいと感じているので、都度、何を優先するべきかを自分で判断するようにしています。
──日本ラクロス協会のウェブサイトで見たのですが、日本代表の活動として練習会ごとに、代表、補欠、練習生と、メンバーの入れ替わりがあるのですか?
はい。結構ドキドキしますね。
今年の8月に中国の成都でWorld Games 2025があるので、それに向けて毎回セレクションがあります。
──学生から社会人までという年齢構成の日本代表チームの雰囲気を教えてください
今まで社会人の方や年上の方と接するという機会が多くはなかったのですが、プレーでしか見たことがないという選手たちがたくさんいた中で、特に社会人の方はフレンドリーに話しかけてくれたり、チーム全体に対してもたくさん発信してくれたりと引っ張ってくださり、チームはいい雰囲気でした。練習を重ねていく度に、個人的に話すことも多くなり、自分のプレーも出しやすくなって、社会人の方が積極的に自分たち若手を巻き込んでくださったのはとてもありがたかったです。
──2025年1月にオーストラリアのクイーンズランドで開催されたAsia-Pacific Lacrosse Championshipで、強豪オーストラリアに勝ち、優勝が決まった瞬間の率直な気持ちを聞かせてください
素直に嬉しかったというのはもちろんあったのですが、私自身、日本代表に選ばれたことが初めてだったことと、海外選手を相手に戦うということも自分にとって初めての経験だったのですごく緊張していました。「オーストラリアに勝ち、優勝する」というのがチームとしての目標だったので、自分も得点を決め、勝った瞬間は、嬉しさと同時に大きな安堵感を覚えました。この勝利は今後の大会にも影響を与える大事な試合だったので、「目標を達成できた」とホッとした気持ちが強かったです。
──オーストラリアとの決勝戦で、織田さんが1点決めた時のプレーはどのようなシチュエーションでしたか?
味方がゴール裏でボールを持っている時に、ディフェンスの一瞬の隙をついて相手を振り切り、ゴール前へとカットイン、走っているところに絶妙なタイミングでパスをもらったので、すぐさまクロスを振り抜いたものが得点につながりました。
──その決勝戦で、1対1のプレーなど、織田さんの持つ強みが発揮できましたか?
相手チームは、体格も大きくスピードもあるので、事前に誰がどの選手につくのかを確認し、それを踏まえて相手がやりそうなプレーを早めに阻止するように工夫はしたのですが、やはり相手選手の体格の大きさからくる強さを感じました。押し込まれてしまうことも多かったものの、身体が小さい分、速く大きく動くことで、身体が小さくても通用すると、今回の大会で発見できました。
最終戦のオーストラリアのチームは、体格もスピードも、戦ってきた他のどの国との違いを大きく感じました。レベルが全然違い、自分たちが日本で試合をしている時の感覚とは全く異なり、海外選手の強さを、実際にプレーを通して体感できたことは、大きな収穫だったと思います。そういう強い相手選手の中で、自分がボールを持ってないところで動くという自分の得意とするプレーを活かして1点貢献できたことがすごく嬉しかったです。大会が始まった最初の何戦かは、緊張していて、自分が思っているようなプレーができず、悔しい、難しいと感じていました。何としても、この大会中に自分自身成長したいという思いがあったので、最終戦では、試合を楽しみながら自分のプレーを出し切れたことは、チームとしての結果にもつながり、大会を通して自分自身成長できたという自信にもなりました。
──日本代表チームの一員として、チームの勝利に貢献するために、ご自身はどのような役割を意識しましたか?
私自身、初めて代表メンバーとして参加し、年齢的にも一番年下になるので、代表チームを引っ張るというよりは、代表に選んでいただいた自分のプレーをとにかく発揮して出し切るというのが、日本チームにとって1番の貢献になると思っていました。「代表メンバーの中でうまくやらなくては」と、正直、気負ってしまう自分もいたのですが、自分らしいプレーを出し切ったり、全力で取り組んだりすることで、他の仲間にも勢いを与えることができたらいいなと個人的には思いながらやっていました。代表チームにはとてもスキルの高い選手や、自分をうまく活かしてくれる選手がたくさんいたおかげで、自分もいいプレーを出せた瞬間もありました。控えめになりすぎず、しっかりと自分のプレーを出していって、他の選手に追いつけ、追い越せみたいな感じでできたらと思っていました。とにかく全力で必死でした。
──今回の優勝を通して、ご家族やお友達など周囲の方々からの反響はいかがでしたか?
日本に帰国して、いろいろな方から「おめでとう」と言ってもらったり、テレビでも取り上げていただいたりして、ラクロスというスポーツが広まりつつあることが、シンプルにとても嬉しかったです。また、両親が、ラクロスを取り上げていたすべてのテレビの番組の録画したものを、ラクロスの部分だけを編集して、ディスクに焼いてくれました。祖父母にも見せてくれていて、家族が自分事のように喜んでくれていたのが本当に嬉しかったです。
他にも、この春の新歓で女子ラクロス部に30人以上も入ってきてくれました。日本代表チームが世界で活躍することで、日本でもラクロスが普及しつつあることを感じることができて嬉しいです。
──青学女子ラクロス部での出会いや経験が、今回の日本代表での活躍に活かされたというなにかエピソードはありますか?
チームメイトは、互いに高め合うため、ある意味ライバル関係という立場の中で、一番応援してくれていて、日本代表に選ばれた時は本当に喜んでくれて嬉しかったですし、「最高の仲間を持った」と心から思います。私が今やっているプレーは、全て河内ヘッドコーチに1年生の頃から教わってきたものです。ヘッドコーチのおかげで、今の自分があり、日本代表にまでなることができたので、本当に感謝しています。河内さんのアドバイスは、スキルだけでなく、「もっと頑張らなくては」と、自分が成長する機会になることが多々あります。例えば、1年生の頃から青学女子ラクロス部のトップチームにメンバー入りし、レベルの高いラクロスをできている自分に酔いしれていたところがあったのですが、2年生になった時「チームスポーツである以上、チームとして強くならないと強いチームには勝てない、自分だけがラクロスを楽しくできればいいのか」と自分に問いかけたヘッドコーチの言葉が胸に刺さりました。言われた当初は悔しかったのですが、トップチームにいてもなかなかうまくプレーできないチームメイトや、トップチームへなかなか上がれない選手がいる中で、チームとしての力を引き上げるというのも、自分の役割なのだと気づかされました。それ以来、その言葉を心にとめて取り組んでいます。
──監督である河内ヘッドコーチはどんな方ですか?
最初は怖そうだなと思っていたのですが、本当はとても温かくて優しくて、いつも選手一人ひとりを見ていてくれます。自分に関していえば、若干緩みかけている時に言葉をくださる存在です。学年が上がるにつれて、話すタイミングや会話の量が増えていく中で、ヘッドコーチとの信頼関係がとても大事だと気づかされ、ヘッドコーチが信頼関係を一緒に築こうとしてくれているのを感じます。元日本代表の方だったので、たくさんのラクロスのスキルを自分たちに落とし込んでくれるのはもちろんのことなのですが、自分たちのことをきちんと見て分かってくれているということは、とても心強くて、大きな存在です。
──ご自身はどんな選手になりたいですか?
私は日本の中でも小柄なのですが、それでも戦えるということを、世界で日本代表として戦って証明したいです。ボールを持ってない時のスペースをうまく使う動きや、相手の隙をつくプレーは自分が得意としている部分なので、そこは強みとして、日本の中でも、これが自分の一番の強みだと誇れるくらい、もっと磨きをかけていきたいです。
──織田さんの今後の目標について、青学女子ラクロス部と日本代表としてそれぞれ教えてください
私の青学でのラクロスはラストイヤーになります。同期の中でも1年生の頃から、学生日本一を目指して取り組んできて、まだ目標に届いていないので、今シーズンの目標である「青学らしい学生日本一」を目標に、チームを勝利に導けるよう最後の最後まで今のチームメイトとともに戦い抜きたいと思っています。
──「青学らしい学生日本一」というのはどういう意味ですか?
青学女子ラクロス部には、飛び抜けてレベルの高い選手が入ってくるというわけではないので、チーム力というのがどうしても欠かせません。個の強みも磨きつつ、チームとして強いこと、そして、青学女子ラクロス部は、「愛し愛され続ける青学」という部の理念のもと、組織をとても大事にしていて、たくさんのOGさん、保護者さんが支えてくれ応援してくれています。それがチームとしての良さであり、青学女子ラクロス部の伝統でもあるので、組織としても素晴らしいチームでもあるということを、大会の結果とともに証明したいです。単なる学生日本一というだけでなく、優勝した時には、スタンドが緑一色になり、理念を体現できている光景が見られるよう「青学らしい学生日本一」を達成したいです。
日本代表としての目標については、2025年と2026年に開催される世界大会での日本代表チームの目標が3位入賞なので、そこに向けてプレーヤーとして貢献したいです。
アメリカ、カナダ、イングランドとオーストラリアが、今、世界4強国なので、その中に入れるよう頑張ります。
──これから日本代表チームが一つの目標に向かっていくために必要なことは何だと思いますか?
チームメイトと理解し合うことが大事だと、青学での部活動を通して学んできたので、それを代表チームの方ともつなげていきたいと思います。この間の1月の大会では、オーストラリアを倒して優勝するという目標を、代表メンバー全員がブレることなく持っていたので良い結果につながりました。これからもチームが一体感を持って、全員が全力で向かっていくというところはとても大事にしたいです。
──ラクロスに興味を持っている小中高生に向けて、メッセージをお願いします
大学のラクロスは学生主体で自分たちが考えてやっていて、学生がやりたいことをコーチがサポートしていくという文化があります。
小さい子から大人までがすごく楽しめるスポーツです。やればやるほど上手くなれるスポーツだと思います。まだ始めていない子には、試合を見てラクロスの面白さを知ってもらいたいですし、すでに始めている子にはさらに上を目指して楽しんでプレーしてもらいたいと思います。
中等部にラクロスクラブができて、大学生コーチとして練習に行かせてもらうこともあるのですが、今のラクロスクラブの中等部生、高等部生たちが大学生になった時に入部してくれたら嬉しいです。
──まずは今年の夏の中国での世界大会にむけて、そして来年東京で開催される世界選手権に向けて頑張ってください。応援しています。今日はお忙しい中ありがとうございました。
【チームメイトの豊嶋眞望さんから同期を代表してひと言】
1年生のときの織田温子(以下、”あつ”)はこんな選手だった
青学女子ラクロス部は、Aチーム、Bチーム、1年生チームに分かれて練習します。1年生チームは入部してから、基本的には9月まで単独練習となりますが、ちょうどコロナ禍で、部内の他のチームとの交流がない中、1年生でありながらAチームに所属していた”あつ”が、自主練に誘ってくれました。Aチームで彼女が学んだこと全てを、私たち1年生チームに惜しみなく伝授してくれたことが、今の私たちのチーム力につながっています。
織田温子のここがすごい!
初心者にもかかわらず、1年生から試合に出場し続けていた”あつ”は、2年生になると関東ユースに選ばれ、3年生になると日本代表としてアジア選手権に出場し優勝。現在は2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指して活動しています。ラクロスという競技は、サッカーコートでバスケットボールをやるような、攻守が激しく変わるスポーツです。そんな中で、”あつ”は、オールマイティな選手です。常に、守備側で攻撃の起点となり、攻撃側では、得点を決めチームの勝利に貢献する。3年後のロサンゼルスオリンピック出場に向けて、日本の勝利にもしっかりと存在感を示してくれると私たち仲間は信じています。