青山学院大学陸上競技部・初等部ランニングクラブ交流会レポート
2022/06/06
 
		
	 2022年5月7日土曜日。青山学院大学相模原キャンパスには元気いっぱいの青山学院初等部生が続々と集まって来ました。この日は恒例となった青山学院大学陸上競技部と初等部ランニングクラブとの交流会。新型コロナウイルスの影響により初等部のクラブ活動が制限されていたブランクを経て、待望の開催となりました。憧れの大学陸上部と同じグラウンドで練習できる貴重な機会とあって、子どもたち興奮気味の様子です。
2022年5月7日土曜日。青山学院大学相模原キャンパスには元気いっぱいの青山学院初等部生が続々と集まって来ました。この日は恒例となった青山学院大学陸上競技部と初等部ランニングクラブとの交流会。新型コロナウイルスの影響により初等部のクラブ活動が制限されていたブランクを経て、待望の開催となりました。憧れの大学陸上部と同じグラウンドで練習できる貴重な機会とあって、子どもたち興奮気味の様子です。
 大学陸上部と初等部ランニングクラブとの交流は2010年から。初等部教諭でクラブ顧問の柚村満先生が、その年の箱根駅伝を見た子どもたちが書いた熱い感想文を、当時まったく面識のなかった原晋監督に送ったことから始まりました。その頃はまだ今のような箱根の強豪チームではなかった青学陸上部ですが、柚村先生は原監督の「これから強いチームにしていきますよ!」という言葉が印象的だったと振り返ります。
大学陸上部と初等部ランニングクラブとの交流は2010年から。初等部教諭でクラブ顧問の柚村満先生が、その年の箱根駅伝を見た子どもたちが書いた熱い感想文を、当時まったく面識のなかった原晋監督に送ったことから始まりました。その頃はまだ今のような箱根の強豪チームではなかった青学陸上部ですが、柚村先生は原監督の「これから強いチームにしていきますよ!」という言葉が印象的だったと振り返ります。 ランニングウェアに着替えてウォーミングアップを終えた子どもたち。普段大学生が練習しているグラウンドで100mと800mのタイムを計測します。
ランニングウェアに着替えてウォーミングアップを終えた子どもたち。普段大学生が練習しているグラウンドで100mと800mのタイムを計測します。
まずは100m。柚村先生のピストルの快音とともに駆け出します。先ほどまでの和やかな雰囲気は一変し、表情は真剣そのもの。一組ごとに激励の言葉をかける柚村先生の声が広いグラウンドに

響き渡ります。「いい感じ!せってるぞーー!!」「まわりを気にするな!最後まで行けーー!!!」
先生の熱い熱い声援の効果か、ゴールに向かって集中して走る子どもたちの姿は自信に満ちて見えました。
100mを終え、次はいよいよ800m。この大きなトラックを2周します。この日のメインイベントを前に子どもたちは少し緊張している様子です。ここでふと、みんなの頭にまかれたおそろいの赤いはちまきに目が留まりました。 これは柚村先生が一人ひとりを思って準備したもので、真ん中には「心で走れ!」という手書きのメッセージが入っています。先生の熱い思いを気持ちにのせて、気合十分の子どもたちです。
これは柚村先生が一人ひとりを思って準備したもので、真ん中には「心で走れ!」という手書きのメッセージが入っています。先生の熱い思いを気持ちにのせて、気合十分の子どもたちです。
さて、800m直前の子どもたちの前に原監督と監督夫人の美穂さんが来てくださいました。わぁっという大歓声とともに全員が立ち上がって監督のもとへ駆け寄り、お話に聞き入ります。

 原監督の号砲で800mがスタートしました。陸上部マネージャー主務で理工学部4年の保手濱(ほてはま)涼介さんと、同じくマネージャーで地球社会共生学部3年の渡會(わたらい)留那さんが子どもたちに励ましの声を掛けながら一緒に走ってくれました。2周目に入ると険しい顔つきになる子どもの姿も。柚村先生は懸命に駆け抜ける子どもたちを声援で後押しします。監督夫人の美穂さんも後方の女子に声をかけながらゴールまで一緒に走ってくれました。はちまきの「心で走れ!」の言葉通り、一人もあきらめることなく、苦しさに打ち勝って全員がゴールにたどり着きました。
原監督の号砲で800mがスタートしました。陸上部マネージャー主務で理工学部4年の保手濱(ほてはま)涼介さんと、同じくマネージャーで地球社会共生学部3年の渡會(わたらい)留那さんが子どもたちに励ましの声を掛けながら一緒に走ってくれました。2周目に入ると険しい顔つきになる子どもの姿も。柚村先生は懸命に駆け抜ける子どもたちを声援で後押しします。監督夫人の美穂さんも後方の女子に声をかけながらゴールまで一緒に走ってくれました。はちまきの「心で走れ!」の言葉通り、一人もあきらめることなく、苦しさに打ち勝って全員がゴールにたどり着きました。
 無事に800mを完走した子どもたち。今度は大学陸上部の練習をみんなで見学しました。「3000mTT(タイムトライアル)+8000mビルドアップ走+200m」がこの日の練習メニュー。箱根優勝チームの走りを直に見られるとあってみんなは大興奮。トラックを何周も走る選手たちのスピードが想像以上だったようで、「速い!」「すごい!」「フォームがきれい!」などの声があちこちから聞こえてきます。中には腕の振り方や上半身・下半身それぞれの動き、姿勢の美しさ、筋肉のつき方、呼吸の仕方など、かなり細かい点に注目している子どももいました。こんなに間近で選手の走りを見られるのは初等部ランニングクラブの特権です。先輩方の走りから熱心に多くを学び取ろうとする子どもたち。彼らの成長が楽しみです。
無事に800mを完走した子どもたち。今度は大学陸上部の練習をみんなで見学しました。「3000mTT(タイムトライアル)+8000mビルドアップ走+200m」がこの日の練習メニュー。箱根優勝チームの走りを直に見られるとあってみんなは大興奮。トラックを何周も走る選手たちのスピードが想像以上だったようで、「速い!」「すごい!」「フォームがきれい!」などの声があちこちから聞こえてきます。中には腕の振り方や上半身・下半身それぞれの動き、姿勢の美しさ、筋肉のつき方、呼吸の仕方など、かなり細かい点に注目している子どももいました。こんなに間近で選手の走りを見られるのは初等部ランニングクラブの特権です。先輩方の走りから熱心に多くを学び取ろうとする子どもたち。彼らの成長が楽しみです。
大学生の練習終了後、ランニングクラブの子どもたちは憧れの選手たちと交流の時間を持つことができました。原監督、監督夫人美穂さん、陸上競技部宮坂大器主将(国際政治経済学部4年)のあいさつに続き、初等部からも6年生の二人が代表でお礼の言葉を述べました。
 原監督、選手の皆さん、箱根駅伝優勝おめでとうございます。僕は姉たちが青山の生徒だったこともあり、小さい頃から箱根駅伝で青山学院大学を応援していました。低学年の頃は陸上が苦手で好きではなかったけれど、タイムがだんだん伸びていくことで好きになっていきました。僕はいつか青山学院大学の選手の一員になりたいと思って練習しています。今日は原監督ご夫妻、選手の皆さん、交流会をしていただきありがとうございました。
原監督、選手の皆さん、箱根駅伝優勝おめでとうございます。僕は姉たちが青山の生徒だったこともあり、小さい頃から箱根駅伝で青山学院大学を応援していました。低学年の頃は陸上が苦手で好きではなかったけれど、タイムがだんだん伸びていくことで好きになっていきました。僕はいつか青山学院大学の選手の一員になりたいと思って練習しています。今日は原監督ご夫妻、選手の皆さん、交流会をしていただきありがとうございました。
 箱根駅伝優勝おめでとうございます。私は1・2年の頃はリレーの選手だったのに、3・4年では選ばれなくなり、悔しかったのでこのクラブに入りました。青山学院大学陸上部と交流させていただき、選手の皆さんの走りを見ることができました。こんなにも走るのが速いのにさらに頑張って練習している姿を見て、私ももっと頑張らなくっちゃという気持ちになりました。このような機会をくださった柚村先生、原監督、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
箱根駅伝優勝おめでとうございます。私は1・2年の頃はリレーの選手だったのに、3・4年では選ばれなくなり、悔しかったのでこのクラブに入りました。青山学院大学陸上部と交流させていただき、選手の皆さんの走りを見ることができました。こんなにも走るのが速いのにさらに頑張って練習している姿を見て、私ももっと頑張らなくっちゃという気持ちになりました。このような機会をくださった柚村先生、原監督、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
12年前にスタートしたこの交流会は、青山学院が学校間の垣根を越えた児童・生徒・学生のふれあいを大切に考え取り組んできた活動の一つ。子どもたちは国内トップチームの監督・選手・スタッフと身近に交流することによって、その技だけでなく競技に取り組む姿勢を見て学び、そして教えを受けた言葉を感受し、「自分で考える力」「感じる心」「人間力」といった情操を豊かに育んでいきます。
「初等部の駅伝大会の選手に選ばれなかったのが悔しかったから」「走るのは得意じゃないけど苦手を克服したい」「大学の選手たちと交流できるのがうれしくて」——。子どもたちがランニングクラブに入部した理由はさまざまですが、みんなとにかく走ることが大好きで、速く走ることへの情熱や、大学生の走りを観察する熱い視線には驚かされました。原監督が夢と語るように、このクラブから将来箱根を走るランナーが誕生してほしいと願わずにはいられません。
 ■古畑 了くん (5年) 2年生のときに担任の先生からランニングクラブの話を聞いていました。どのクラブかを選ぶときに、お母さんから運動系のクラブに入ることを勧められたこともあり、ランニングクラブに入りました。とにかく足が速くなりたいです。
■古畑 了くん (5年) 2年生のときに担任の先生からランニングクラブの話を聞いていました。どのクラブかを選ぶときに、お母さんから運動系のクラブに入ることを勧められたこともあり、ランニングクラブに入りました。とにかく足が速くなりたいです。 ■細田 あおいさん (5年) 走ることが大好き。箱根駅伝で走る選手たちを見てかっこいいなと感動し、もっと速く走れるようになりたいと思い、ランニングクラブに入りました。現在中等部生で陸上部に所属しているお兄ちゃんの影響もあります。
■細田 あおいさん (5年) 走ることが大好き。箱根駅伝で走る選手たちを見てかっこいいなと感動し、もっと速く走れるようになりたいと思い、ランニングクラブに入りました。現在中等部生で陸上部に所属しているお兄ちゃんの影響もあります。 ■中西 絢一くん (6年) ランニングクラブに入ると走るのが速くなってリレーなどで活躍できると聞いて、入りたいと思いました。箱根駅伝などで活躍している陸上競技部の大学生や、コーチなどが直接指導をしてくれるのは他の学校にはないすごいことだと思います。今後は初等部の三者対抗リレー(教員・保護者・児童で行うリレー)に出場するのが目標です。僕は身長が高いので、身長も活かした走りができるようになりたいです。
■中西 絢一くん (6年) ランニングクラブに入ると走るのが速くなってリレーなどで活躍できると聞いて、入りたいと思いました。箱根駅伝などで活躍している陸上競技部の大学生や、コーチなどが直接指導をしてくれるのは他の学校にはないすごいことだと思います。今後は初等部の三者対抗リレー(教員・保護者・児童で行うリレー)に出場するのが目標です。僕は身長が高いので、身長も活かした走りができるようになりたいです。

 ——初等部のときから大学陸上部を目指していたのですか
——初等部のときから大学陸上部を目指していたのですか ——ランニングクラブに入ろうと思ったきっかけは
——ランニングクラブに入ろうと思ったきっかけは
保手濱涼介さん(理工学部4年)、日髙菜摘さん(コミュニティ人間科学部4年)、石田葵結さん(地球社会共生学部4年)、小野琴美さん(経済学部3年)

初等部の児童たちとのトレーニングを通して、陸上が好きだという子どもたちの熱意と、好きなことに意欲的に取り組む姿勢に刺激を受けました。普段の大学生のみんなとの部活動とはまた違う、子どもたちとの交流はとても新鮮で勉強になりました。(マネージャー主務・保手濱涼介さん)