青山学院の礼拝堂〈6〉 大学(青山キャンパス) ガウチャー記念礼拝堂
2019/12/16
2001年に旧大学礼拝堂の跡地にガウチャー・メモリアル・ホール(13階建)が建てられ、私財を投じて草創期の青山学院を支えた牧師ジョン・F・ガウチャーを記念して命名されました。1・2階のガウチャー記念礼拝堂では毎日、礼拝が守られており、礼拝のほかに諸行事・式典、講演会、コンサートの会場としても利用されています。正面上には十字架が掲げられ、パイプオルガン(スイス製)が設置されています。
旧大学礼拝堂は、関東大震災後に大講堂(旧中学部礼拝堂)として建てられ、中学部の体育や卒業式、また講演会等にも広く利用されていました。第二次世界大戦の際に災禍に遭ったことで、1949年に修復され、主に大学の講堂として使われるようになりました。その後は大学のキリスト教活動が盛んになるとともに、大学専用の礼拝堂として使用されることになりました。
写真左が関東大震災後に建てられた大講堂、
写真右が大学専用の礼拝堂として使用するにあたり、1959年に改装工事が行われた大学礼拝堂。
1984年3月、大学礼拝堂は新たにリニューアルされ、
当初は正面壁に聖句がありませんでしたが……
同年10月に聖句「ヨハネによる福音書3章16節」が表示されました。
For God so loved the world that He gave His only Son,
that whoever believes in Him should not perish but have eternal life.
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
旧大学礼拝堂は、1999年に取り壊されるまでの間、学生たちの癒しの空間となっていました。