青山学院の礼拝堂〈4〉 女子短期大学 短大礼拝堂
2019/06/12
1983年に完成した短大礼拝堂。木の温もりのある優しい礼拝堂には、掛井五郎先生(元女子短期大学教授)が制作した十字架と〝天使像〟が設置されています。また、翌年2月にはパイプオルガン(ドイツ製)が奉献されました。
「青山学報」114号(1983年7月発行)の中で「短大の礼拝は(中略)平均の出席者は100人を越している。日によっては、立っている学生も見受けられる。昨年までの5月、6月の出席者数と比較してみると倍以上である」と記載されており、短大礼拝堂が設けられたことで、学生の礼拝に対する関心が高まっていた様子が伺えます。
女子短期大学は2022年度をもって閉学を予定しておりますが、2019年度も週1回の夕礼拝が行われ、その他にもクリスマス関連のコンサートなどが開催される予定です。
短大礼拝堂の歴史を調べる中で目を引いたのが「十字架と〝天使像〟が設置されています」という一文でした。十字架はすぐにわかるのですが、天使像は気にとめたことがありませんでした。そこで宗教センターに確認をしたところ「間違いなく天使像は2体あります」と教えていただき、早速、短大礼拝堂まで確かめに行きました。
一体どこに天使像はあるのでしょうか。
こちらは礼拝堂入口。あのシルエットはもしかして……。
礼拝堂内。振り向けば天使が。
ありました!
礼拝堂入口の正面に1体、礼拝堂の後ろの壁に1体、合計2体の天使像が設置されていました。
「短大礼拝堂に像なんてあった?」「そういえば何か置かれていたような……」と思われた方、今度は是非、じっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。